ウェアラブル端末
生活の中の課題を調べて、問題を解決してくれるウェアラブル端末を作りましょう。
1.導入/ディスカッション
ワークシートを配布し、自分で読んでアクティビティの内容を理解させるか、先生が「テーマの導入」を読み上げて導入を行ってください。
2.問題を明確にする
生徒が導入画像と質問を見ている間に、必要に応じてディスカッションを促しながら問題に気づくよう誘導しましょう。解決する問題が明確に決まったら、必ずワークシートに記録させてください。
3.ブレインストーミング
最初の3分間はグループではなく、自分1人で、さきほど選んだ問題を解決するためのアイデアをできる限りたくさん考えてもらいましょう。レゴセットのブロックを使っても構いませんし、ワークシートの空白にスケッチを描いても構いません。
3分が過ぎたら、今度はグループの中でアイデアを発表するように言います。全員のアイデアが出たら、その中からグループで作るモデルにするアイデアを1つまたは複数選んでもらいます。このプロセスでは、すべてのグループが実現可能なア イデアを選ぶよう、生徒たちに働きかけてください。また、多様性は大切にしてください。すべてのグループが同じものを作る必要はありません。
ウェアラブルテクノロジーの作品例
注: この画像は生徒たちに見せないようにしてください。
4.デザインの条件を明確にする
完成した作品の見直しと修正を行う際に参照できるよう、ワークシートにデザインの条件 (3つ以内) を書かせましょう。
5.モデルを制作する
レゴ® サイエンス&テクノロジーモーター付基本セットを使って、アイデアのうち1つをモデルにしてもらいます。必要な場合は、ほかの材料を使っても構いません。
はじめから完全なモデルのデザインを考える必要はないことを強調してください。例えば、アイウェアやメガネを作っている場合は、まずは形やフィット感を考えてから、テンプル (耳に書ける部分) のデザインを考える、といったように1つずつ取り組んでいきます。
モデル制作では、何度も試験と分析を繰り返し、必要なところに改善を加えていくように生徒に伝えてください。レッスンの最後にプロジェクト記録の提出をさせたい場合は、生徒たちにモデル制作ステージでスケッチや写真を使って作業の進行具合を記録するように言いましょう。
6.デザインの見直しと修正
生徒たちに、制作ステージの前に記録したデザイン条件と照らし合わせて、完成した作品を試験・評価してもらいましょう。生徒用ワークシートにメモをとっても構いません。
7.デザインを伝える
生徒1人ずつ、またはグループごとに、完成した作品を発表してもらいます。全員の作品を展示できる大きなテーブルを用意すると良いでしょう。時間がない場合は2グループ1組にして交代で発表をするようにします。
8.評価
生徒用ワークシートでは、学習目標に応じて自分のデザインを評価するための自己評価シートがついています。各評価表には4つのランクがあります: ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ。この自己評価シートは、生徒たちが学習目標と照らし合わせて自分が何をよくできたか、何がよくできなかったかを振り返るプロセスを助けることをねらいとしています。それぞれの自己評価シートは、エンジニアリング関連の学習目標に関連づけることもできます。
9.片付け
レッスンの最後には、必ずモデルを解体し、ブロックをレゴボックスにしまう時間を確保するようにしてください。片付けには約10分間が必要です。
教師用サポート
このレッスンのねらい:
デザインに求められる条件を明確にする
作業の反復によってデザインを改善する力を身につける
問題解決能力やコミュニケーション力を身につける
- 9686 レゴ® サイエンス&テクノロジー モーター付基本セット (生徒1人につき1セットをおすすめします)
- 厚紙
- 薄いプラスチックシート
- ネオプレンゴム製シート