転がしてみよう
このレッスンでは、物が転がる理由とその仕組みについて学び、簡単 な単位を使って距離を測ります。
遊びに隠された科学 (先生方へのメモ)
物体が転がったりすべったりする原因となる要素は、力 (押したり引いたりする力など) をはじめ数種類あります。重力は物体を地面に向けて、あるいはスロープの下に向けて引っ張る力です。
物体の形は、それがスロープをどのように下るかに影響します。ボールなど角や尖った部分のない物体は転がります。ほかの形をした物体は転がらず、スロープをすべります。また、物体の大きさと質感によって転がる (すべる) 速度が決まります。
Connect(結びつける)
(5~10分 )
- 子どもたちに、すべり台をすべるのはどのような感じか説明してもらいましょう。
- なぜ何もしなくてもすべり台の高いところから低いところに移動するのか、その理由と仕組みについて話してください。具体的には、物を地面に向けて引っ張る「重力」という力によって人がすべり台の上から下に移動することを説明します。
- これから、お客さんが来る前にゆうえんちの準備をしている人たちについてのお話の最初の部分を読むことを伝えます。参考写真を見せたり、お人形を使って場面を演じてもよいでしょう。
- 以下のお話を声を出して読みます。
ゆうえんちの園長のパーカーさんは、みんなが楽しめる乗り物を作りたいと思っています。パーカーさんは、おとなりさんのエンゲルスさんと孫のアーティー、そしてアーティーのお友だちのシエナとマットに手伝ってくれるよう頼みました。
「車に乗ってスロープを下る遊び場を作ろう」と、パーカーさん。
「いい考えがあるよ! スロープの下に数字をならべて、車がどの数字のところまで進むか当てるゲーム をしよう!」 アーティーが言いました。
「とってもいいアイデアだわ! どのやり方が上手くいくか、作って試してみましょう。」エンゲルスさんが言いました。
Construct(形をつくる)
(5~10分 )
道路の絵 6 枚をテープまたはのりで貼りつけてつなげ、道路を完成させます。
子どもたちをペアまたはグループにして、参考写真を見ながら交代でブロックをおいて小さなスロープを2つ組み立て、紙の道路とつなげるよう指示します。子どもたちが紙の道路の脇に数字ブロック を正しい位置においているか確認してください。
一番小さなスロープを道路の絵におき、子どもたちに順番で車や物を上から転がすように促します。次に大きなスロープでも同じことをしてください。
- えんぴつでそれぞれの車が止まった位置に印をつけましょう。それぞれの車や物ごとに違う色を使って印をつけてもかまいません。
- それぞれの回の結果を表に記録する方法を子どもたちに説明します。スロープごとに別々の表を作ることを子どもたちがきちんと理解できているようにしてください。
ヒント: 子どもたち全員が、スロープ1つにつき表1つ、つまり合計4つの結果表を作ることになります。車や物がそれぞれのスロープを下った時にどれだけの距離を移動できたかを比較するためです。
Contemplate(よく考える)
(2~5分 )
車や物がどれだけ進むか、子どもたちに予想してもらいましょう。
たとえば次の質問をしてみましょう。
- 3 と 4 の数字の間で止まるかな?
- 10 を過ぎてもっと進むかな?
- 上手く当てられたかな?
- 何回か試したら、車や物がどこで止まるか当てるのが簡単になったかな?