ゾウィ、自分の意見を持つ
意見の違いに向き合う
Connect(結びつける)
これからゾウィとジェースンについてのお話しをすると子どもたちに伝えます。
ゾウィは普段、友だちの望みどおりのことをやりますが、このお話しでは、ジェースンがやりたいこととは別のことをやりたいと考え、ジェースンを怒らせてしまいます。
このレッスン のイラストを子どもたちに見せます。
以下のお話しを声を出して読みます。
ジェースンとお友だちのゾウィは「双子のようだ」とマフィン先生に言われます。二人とも入園するときに同じタイプのリュックサックと靴を買いました。月曜日にポニーテールに同じリボンを付けようとあらかじめ決めています。おやつの時間にはいつもいっしょに座ります。毎日、自由遊びの時間には、手をつないで創作遊び場に行き、2 人のママたちのためにずっと本作りをします。
ある日、集団遊びの時間の後、ゾウィとジェースンはいつものように創作遊び場に行こうと手をつなぎました。でもその日、ジェースンはゾウィに別の方向に引っ張られていくのを感じました。パズルやゲームで別の遊びをしたいとゾウィが言うのです。
ジェースンはゾウィのこの提案にさえびっくりしました。
パズルやゲームではママのために本を作れないよ。形に残るものは何もね! パズルを解くには時間がかかるし、自由遊びの時間がつぶれちゃうときもある。 そう、ジェースンは思いました。
でも、ゾウィの考えは変わりませんでした。元々、静かに座ってパズルをするのが好きなのです。それに、ママはもう、先週ゾウィが作った本をたくさん持っています。
ゾウィは、一度試してみようとジェースンを促し、パズルやゲームの方に手をそっと引っ張りました。ただ、ジェースンはその状況を受け入れられず、ゾウィの手を振りほどいて腰に当て、大股でその場から離れました。ゾウィが別の新しいことを試したいということに面喰いながら。パズルやゲームなんて、私たちの遊びじゃない!
ゾウィとジェースンは、いつもはどんなことにも意見が合いますが、今回は目を合わせることさえしません。ゾウィはどうしたらいいかわからず、助けてもらおうと、マフィン先生を探しに行きました。
たとえば次の質問をしてみましょう。
- マフィン先生は、ゾウィにどんな提案をすると思いますか?
- 二人のけんかを解決するにはどんなことができるかな?
- あなたが嫌いなことが好きな仲の良いお友だちはいますか?
- 好みの違いで、問題が起きたことがありますか?
Construct(組み立てる)
自分が好きなものをお友だちといっしょに組み立てるように子どもたちに伝えます(実在の人を含まないように指示します)。
次に、自分が嫌いなものお友だちと組み立てるように子どもたちに伝えます(実在の人を含まないように指示します)。
アクティビティのヒント: 組み立てるときの目安となるよう、また好きなものと嫌いなものと比較できるように、組み立てるもののカテゴリーを提案しましょう(たとえば、食べ物、おもちゃ、動物、園内にあるもの、自分の寝室にあるもの、本のキャラクターなど)。
Contemplate(よく考える)
自分たちのモデルをクラスのお友だちに見せるように子どもたちに伝えます。組み立てたものの題材にしたものが好きな理由、嫌いな理由を生徒に説明してもらいます。
グループのほかの子どもたち(特に仲の良いお友だち)と似ている点と違う点に子どもたちが気づくように後押しします。ほかのお友だちの好きなことと嫌いなことは、自分と違っている場合でも、尊重しなければならないと子どもたちに伝えます。
Continue(さらに続ける)
好 きなこと・嫌いなこと表を印刷します。
クラスのお友だちに好きか嫌いか尋ねたいことを子どもたちに考えてもらいます。
グループが決めた項目の絵を描くか写真を貼って、ページ上部の空欄を埋めます。
表の上の写真が示す項目が好きか嫌いか、自分の名前の欄にチェックマークを付けてもらいます。
全員が答えたら、結果をグループで話し合います。
子どもたちは、好きなこと・嫌いなこと表を使って、自由遊びの時間にデータを集めることができます。この表は、家族のふれあいアクティビティとして家族のメンバーといっしょに使ってもよいでしょう。
指導のヒント: クリップボードを使うと、子どもたちが教室を回りやすくなります。また、さまざまな項目に対して、複数の子どもたちから一度に回答が得られます。
ヒント
以下のスキルを観察すると、子どもたちが社会的、情緒的に発達しているのかどうかを確認することができます。
- 子どもたちは自分の好みを特定することができる。
- 子どもたちは他人の感情を理解することができる。
教師用サポート
子どもたちは以下のスキルを身に付けます。
- 好きなことと嫌いなことは人によって違うことを理解する
- お友だちが好きなことと違うことを好んでもよいのだと理解する
園児 8 人まで
- 子どもたちは自分の好みを特定することができる。
- 子どもたちは他人の感情を理解することができる。