トレーニング キャンプ3:ライントレース
ドライビングベースを自律制御させるために、カラーセンサーを使ってプログラムを作成します。
レッスンプラン
1.準備する
- レゴ® エデュケーション SPIKE™ アプリの生徒用資料を読み、学習課題をよく理解しておきましょう。
- この授業では、白あるいは明るい色の上に描かれた濃い黒い線が必要です。
▷ 白い紙の上に黒い線を描く。
▷ 明るい色の面の上に絶縁用テープを張る。
▷ ラインのデザインを印刷する。
▷ レゴSPIKEコアセットの、黒のシャフトを使う。
2.関心を引き付ける (5分)
- 下の「ディスカッションを活性化させる」セクションのアイデアを参考に、生徒の学習への関心を喚起します。
- ビデオを使って取り組む学習課題の説明をします。
3.調べる (20分)
- カラーセンサー付きのドライビングベース組み立てます。組み立て作業は2人1組のペアで取り組ませます。
- ドライビングベースを、前進して黒い線に対して垂直に止まるように、生徒に最初のプログラミングスタックを実行させます。
- 2番目のプログラミングスタックを実行させて、何が起きたかを説明させます。
4.理解へのアシスト (5分)
- カラーセンサーがどのように黒い線を検知するのかについて、ディスカッションをさせましょう。
5.やってみる (15分)
- ドライビングベースが黒い線に沿って走るように、生徒に次のプログラムに取り組ませます。
- このプログラムを最適化させて、より良いライントレースプログラムを生徒に作らせます。
6. 評価する
- それぞれの生徒に取り組みを評価して伝えます。
- 評価の際は、以下に提示するルーブリックを参考にしてください。
ディスカッションを活性化させる
これらのアイディアを使って、競技フィールドやフィールド内の線について、ディスカッションをさせましょう。
- これらの線をどのように活用すればドライビングベースのプログラムを、より効果的にできると思うか、その方法について尋ねましょう。生徒に、これらの線をどのよ
- 以下のような異なるタイプの線や交差点について説明します。
▷ 細い線
▷ 直角
▷ T字路
▷ つながっていない線
▷ 色付きの線で区切られている黒い線
また、全員に学習課題を明確に把握させるため、このビデオを生徒に見せましょう。
組み立てのヒント
カラーセンサー付きのドライビングベース
カラーセンサー付きのドライビングベースモデルを使用します。忘れずにケーブルクリップを使用してください。
カラー センサーを使用する
カラーセンサーは、このチャレンジを解決するために2種類のモードを使用することができます(カラーモードまたは反射光の強さモード)。
反射光の強さモードを使うと、カラーセンサーの精度が高くなります。線に沿って走ると、2つの色または2つの反射光の強さを交互に検出します。時間をかけて、センサーが値を検出する方法について生徒に調べさせましょう。例:
パワーモードでのモーターの使用
スピード調整モードを使用してモーターをオンにすると、ハブはドライビングベースが走行しているのが平面か、斜面に関わらず希望のスピードになるまで徐々に電力(電圧)をモーターに送り、その後一定に保ちます。
パワーモードでモーターの電源を入れると、ハブはすぐに希望した電力(電圧)をモーターに送信します。
ライントレースの場合、ドライビングベースは細かく速い動き(殆どの場合、白と黒の空間の間での10度以下での振動)を求められるため、パワーモードを使用したプログラミングはより反応性が高く、より正確なライントレースになります。
このブロックは「モーター拡張」の拡張機能にあります。
プログラミングのヒント
メインプログラム
解決方法
他のプログラム
個別化
学習に困る生徒が多い場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- カラーセンサーの反射光の強さモードについて説明する。
▷SPIKEアプリのヘルプセクションで、カラーセンサーについてさらに詳しく学びましょう。
この学習で物足りない場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- 異なる幅、色、形の線に沿って走るようにプログラムを修正させる。
学習評価
この学習におけるルーブリックの例
次のルーブリックを参考に、評価規準や判定基準を作成しましょう。
1.課題を部分的にこなした。
2.課題を十分にこなした。
3.期待を上回る達成度であった。
以下の成功基準を使用して、生徒の進度を評価します。
- 生徒は、カラーセンサーを使用することで、線に反応するプログラムを作成することができます。
- 生徒はプログラムの中の「IF ELSE」 の条件を使用して、シンプルなライントレーサーを作ることができる。
- 生徒はさらに正確なライントレースをするためにプログラムを最適化できる。
自己評価
それぞれの生徒に、自分の成果に最もよくあてはまるブロックを選ばせます。
- 青:ドライビングベースを垂直に停止するようにした。
- 黄色:ドライビングベースが線に沿って走るようにプログラムを作成した。
- バイオレット:ライントレースプログラムを修正して、ドライビングベースがさらに速く効率的に動くようにした。
仲間のフィードバック
次の方法で、生徒同士でフィードバックをやりとりするよう促します。
- 上記の色付きブロックの評価方法を使用し、ほかの生徒のパフォーマンスを評価させます。
- お互いに建設的なフィードバックをしあい、次のレッスンに向けてグループ全体のパフォーマンスを向上させましょう。
国語の発展課題
国語スキルの発達を取り入れるために以下の内容を行います。
- 微分制御のライントレーサーと呼ばれるプログラムを提示し (プログラミングのヒントのセクションを参照) 、生徒にプログラムの動作方法を解読させます。
- 以前のライントレーサーのプログラムと比較して、このプログラムの性能を評価させます。
注:これにより、授業時間が長くなります。
数学の発展課題
数学スキルの発達を取り入れるために以下のことをします。
- 生徒にこれらの用語を使って、カラーセンサーの反射光の強さを使用したライントレーサープログラムの動作方法について説明させます。
▷しきい値
▷ 平均値
▷ 超過、未満
▷範囲
▷ パーセント
注:これにより、授業時間が長くなります。
職業適性
この授業を楽しむことができた生徒は、以下の進路について興味がある可能性があります。
- ITエンジニア
- システム建築エンジニア
- 情報サービス業
教師用サポート
学習内容:
- 黒い線で止まるように、ドライビングベースのプログラムを作成する。
- 黒い線の後に沿うようにドライビングベースのプログラムを作成する。
小学校
• クラブ活動
中学校
• 技術家庭科:D情報の技術 (3)計測- 制御のプログラミングによる問題解決、Cエネルギー変換の技術(2)エネルギー変換の技術による問題の解決
高校
• 総合的 な探究の時間