ブロックリレー
魅力的な4つの課題を解決することによって、チームワークのテクニックを磨きます。
レッスンプラン
1.準備する
- レゴ® エデュケーション SPIKE™ アプリの生徒用資料を読み、学習課題をよく理解しておきましょう。
- 必要に応じて、レゴ® エデュケーションSPIKE™ プライムアプリの「スタートガイド」を使用しましょう。そうすることで、生徒が レゴ®エデュケーション SPIKE™ プライムに慣れることができます。
2.関心を引き付ける (5分)
- 下の「ディスカッションを活性化させる 」セクションのアイデアを参考に、生徒の学習への関心を喚起します。
- ビデオを使って取り組む学習課題の説明をします。
3.調べる (10分)
- 生徒を2~3人のチームに分けます。
- 各チームにリーダーを選ばせます。
- チームに5分間時間を与えて、ロボットハンドと、ポイントで使うレゴブロックを6個組み立てさせます。
- できるだけ早く作業するように伝えましょう。(ここでは、共通の目標に向かってチームの全員で取り組むことを重視します。)
- チームにモデル動きを確認させます。
4.説明する (15分)
- 2つ目の課題について各チームで、新しいリーダーを選ばせます。
- 生徒が交替しながらロボットハンドを使用して、A地点からB地点に1つずつブロックを動かすように伝えます。(これは、共通の目標に向かって全員で取り組む、もう一つの例です。)
- 3つ目の課題の新しいリーダーを選ばせます。
- 生徒が交替しながら、3分間で1つずつブロックを積み重ねます。
- どのくらい高くできますか?
- ブロックのタワーが倒れたら、倒した人にもう一度組み立てさせましょう。(これは個人の成果に基づく、チームワークの成功例です。)
6.やってみる (10分)
- 2つのチームをペアにして1つのグループにします。グループで4つ目の課題のリーダーを1人選ばせます。
- Aチームは、ブロックを拾いあげたり、途中でもう一方のチームのメンバーにブロックを手渡したりするために、交代でロボットハンドを使用します。
- Bチームは、 もう一方のチームからブロックを受け取ったり、それを指定した場所に運んだりするために、交替でロボットハンドを使用します。(全員が新しい目標に向かうことに基づく、チームワークの成功例です。)
- 忘れずに片付けの時間をとりましょう。
7.評価する
- それぞれの生徒に取り組みを評価して伝えます。
- 評価の際は、以下に提示するルーブリックを参考にしてください。
ディスカッションを活性化させる
生徒に、優れたチームワークはどのように見えるかという例をあげさせることによって、チームワークに関するディスカッションを始めさせます。生徒の注意を、さまざまなチームワークのモデルの重要な要素に向けさせます。
以下の例があります。
- チームのメンバーは全員、共通の目標に向かって作業する際に、特定の役割を負っています。
▷ 例組み立てるとき、必要なブロックを探す役割の生徒もいれば、組み立てる役割の生徒もいます。これは、作業の専門化とも呼ばれています。
- チームの目標に達するという事は、チームメンバーが全員成功することを意味します。
▷ 例リレー競技では、各メンバーに同じ役割があり、結果を改善するために一緒に作業することで成功します。つまり、全員が同じ作業をうまくこなす必要があります。
- 各メンバーは小さな改善によってチームの目標達成に貢献しています。
▷ 例スポーツチームあるいは企業において、各メンバーは個々に新しい目標を達成することを要求されることにより、チーム全体としての成果がより良くなります。
また、全員に学習課題を明確に把握させるため、このビデオを生徒に見せましょう。
組み立てのヒント
ロボットハンドを簡単に操作する
このロボットハンドは、ハブの右ボタンおよび左ボタンを押すと開いたり閉じたりするように設計されています。
より複雑な課題
より複雑な課題では、ハブが左に傾くと手が開き、右に傾くと閉じるようにプログラムしてください。
ロボットハンドを制御するもう1つの方法
フォースセンサーを組み込むこともできます。
プログラミングのヒント
メインプログラム
解決方法
他のプログラム
個別化
学習に困る生徒が多い場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- 課題の数を削減します。
- リーダーが各課題の開始時および課題の実行中に指示を出せるように1~2 分時間を取ります。
- リーダーが何をすべきかについて正確に説明させます。
この学習で物足りない場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- 以下のような新しい条件を導入することで、リーダーのスキルを確認します。
▷ 生徒は左(または右)手のみ使用できる
▷ 赤のブロックは最後に動かさなければならない
▷ 青のブロックは積み重ねた本の下に置かなければならない
学習評価
この学習におけるルーブリックの例
次のルーブリックを参考に、評価規準や判定基準を作成しましょう。
1.課題を部分的にこなした。
2.課題を十分にこなした。
3.期待を上回る達成度であった。
以下の成功基準を使用して、生徒の進度を評価します。
- 生徒は共通の目的に向かって協力して作業した。
- 生徒は、お互いに目標の達成に貢献できるように作業した。
- 生徒は、お互いに新しい目標を達成できるように作業した。
自己評価
それぞれの生徒に、自分の成果に最もよくあてはまるブロックを選ばせます。
- 青:私達はチームとして取り組み、一緒に課題を解いた。
- 黄色:チャレンジを達成し、全員が成功できるようにチームとして作業した。
- バイオレット:チャレンジを達成し、全員が成功して新しい目標に達するようにチームとして作業した。
仲間のフィードバック
次の方法で、生徒同士でフィードバックをやりとりするよう促します。
- 上記の色付きブロックの評価方法を使用し、ほかの生徒のパフォーマンスを評価させます。
- お互いに建設的なフィードバックをしあい、次のレッスンに向けてグループ全体のパフォーマンスを向上させましょう。
国語の発展課題
以下を実践して国語スキルの発達を取り入れます。
- 生徒に、建設的なフィードバック、改善、合意の形成など、効果的なディスカッションに関する方法について調べさせます。
注:これにより、授業時間が長くなります。
数学の発展課題
数学スキルの発達を取り入れるために以下のことをします。
- 生徒に、渡すことができたブロックの数、落下したブロックの数、作業を終了するまでにかかった時間に関するデータを集めさせます。
- 統計を作成するためにこのデータを使用させます。
注:これにより、授業時間が長くなります。
教師用サポート
学習内容:
- 違うタイプの人にも敬意を払い、一緒に効果的に作業をすることができるようになる。
小学校
• 総合的な学習の時間