2つのテストモデル
2つのグラバー(つかむためもの)の設計の効率性をテストして、最良の設計を決めましょう。
レッスンプラン
1.準備
- *レゴ・®エデュケーションSPIKE™アプリの生徒用教材を読み、学習課題をよく理解しておきましょう。
2.取り組む (5分)
- 次ページ「ディスカッションを活性化させる」セクションの「アイディア」を参考に、生徒の学習への関心を喚起します。
- ビデオを使って取り組む学習課題の説明をします。
3.調べる (20分)
- ハンドコントローラーと2つのテスト用グラバーを組み立てます。組み立て作業は2人1組で取り組ませます。
- 生徒に、グラバーの動作方法についてのアイディアが得られるように、プログラムを実行させます。
4.説明 (10分)
- 生徒に、以下のものをつかむことによってグラバーをテストさせます。
O サイズは異なるが重量が同じである物体(テスト #1)
O 重量は異なるがサイズが同じである物体(テスト #2) - テストの結果を表に記入させます。
5.詳しく考える (10分)
- テストの結果についてのディスカッションを促します。
- 生徒に、教室にあるものをそれぞれのグラバーがつかむことができるのかを考えさせます。
- 忘れずにクリーンアップのための時間をとりましょう。
6. 評価する
- それぞれの生徒に身に付いた力を評価して伝えます。
- 評価の際は、下で提示しているルーブリックを参考にしてください
ディスカッションを活性化させる
以下のような質問をして、テストについてのディスカッションを始めます。
- 人はごみを拾い上げるのになぜグラバーを使うのですか?
- 一番良いグラバーであることがわかる方法は何でしょうか?
- 製品評価をオンラインで見たことがありますか?
生徒の刺激となるように、オンラインの製品評価を見せることも考えてみましょう。
また、全員に学習課題を明確に把握させるため、このビデオを生徒に見せましょう。
組み立てのヒント
組み立て作業の分担
各ペアの組み立て作業を分担して、全員が積極的に参加できるようにします。
- 生徒 Aグラバー1
- 生徒Bグラバー 2とコントローラー
つかむための設計
グラバー1 は、軽く柔軟な物体をつかむために設計されています。柔軟性のあるグラバーであるため、大型で重い物体やなめらかな物体に効果的です。
グラバー 2 は、大型で重い物体をつかむために設計されています。グラバーの先端部が離れているため、小型の物体をつかむことはほぼできません。
一般的な物体を使用する
任意の物体を利用してテストすることができます。生徒に、自分がつかむ物体を教室から選択させることもできます。
サイズの違う軽い物体に関する提案
- レゴ®ブロック(小)
- 紙製のボール(中)
- 空のペットボトル(大)
重量の違う中型の物体に関する提案
- 紙製のボール(軽量)
- レゴのタイヤ1組 (中)
- リンゴ (または丸い果物) (重量)
プログラミングのヒント
メインプログラム
差別化
学習に困る生徒が多い場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- テストを2つの物体に限定する(例 ボトルなどの大型の物体 およびペンのような小型の物体)。
この学習で物足りない場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- 生徒にテスト基準を定義させる。
- 生徒にグラバーを設計させてテストを行わせる。
- 数学または国語の発展課題を組み込む
学習評価
この学習におけるルーブリックの例
次のルーブリックを参考に、評価規準や判定基準を作成しましょう。
1.可
2.良
3.優
以下の成功基準を使用して、生徒の進度を評価します。
- 生徒はテスト基準を見出すことができる。
- 生徒は公平なテストを行うことができる。
- 生徒は、テスト結果に基づいた結論を導き出すことができ、明確にそれを説明することができる。
自己評価
それぞれの生徒に、自分の成果に最もよくあてはまるブロックを選ばせます。
- 青片方のグラバーでテストに成功した。
- 黄色両方のグラバーでテストに成功した。
- 紫色両方のグラバーでテストに成功し、最良の設計を決めるために自分のテストを使用した。
仲間の評価
次の方法で、生徒が他の生徒からフィードバックをもらえるよう促します。
- 上記の色付きブロックのスケールを使用し、1人の生徒にお互いのパフォーマンスを評価させます。
- 次のレッスンで、お互いに建設的なフィードバックをしあい、グループ全体のパフォーマンスを向上させましょう。
国語の発展課題
国語スキルの発達を取り入れるためには以下の内容を行います。
- 生徒にプレゼンテーションを行わせて、各グラバーのメリットとデメリットを強調しながら評価のビデオを作成させる。
- 生徒に互いのビデオを見させ、フィードバックを記録させます。
注これにより、さらに長いレッスンをすることができます。
数学の発展課題
数学スキルの発達を取り入れるためには以下の内容を行います。
- グラバーを評価する方法として、重みづけの要素を導入します。例えば、美しさ 25%、コスト20% 、携帯性5%、重量50% の加重基準に従って、効果性を測定することができます。重みの合計が、必ず100%になることを説明します。
- 生徒に、これらの各追加基準に応じて各グラバーに点数をつけさせ(+1 または +2 ポイント ) 、その後重みを適用させます。
注これにより、さらに長いレッスンをすることができます。
職業適性
このレッスンを楽しむことができた生徒は、以下の進路について興味がある可能性が あります。
- 農業
- 金融業
- 情報サービス業
教師用サポート
生徒は以下のことに取り組みます。
- 2つの設計の評価基準を定義する。
- 異なる形とサイズの物体を使用して、 2つの設計をテストする 。
- 最良の設計について提案する。
レゴ® エデュケーション SPIKE™ プライムセット
空のペットボトル
紙でできたボール
リンゴ (または等しい重量の物体)
中学校
- 技術家庭科:D情報の技術 (3)計測- 制御のプログラミングによる問題解決、Cエネルギー変換の技術(2)エネルギー変換の技術による問題の解決
高校 - 情報:情報Ⅰ (3) コンピュータとプログラミング