フライホイーラー
ギアを上げる、距離を測る、力、運動エネルギー、摩擦、空気といった理科のテーマについて学びましょう。
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1. 結びつける
(5-10 分)
ジャックとジルはけんかをしたため、頭を冷やすように家の外に出されてしまいました。ジルは車に乗り、 犬のゾグに引っ張らせますが、なかなか進みません。
一方、ジャックはコマで遊んでいます。ジャックは上手にコマを回し、とても速く回せるようになってきまし たが、一人で遊ぶのにも飽きてしまいました。ジルもそう思っています。2人はお互いに仲直りをして、一緒 に遊びたいと思っています。
2 人がふと顔を見合わせたとき、ジルに良い考えが思い浮かびます。車と、コマの力を組み合わせて 使ってみたらどうなるでしょうか?うまくいくと思いますか?
コマを回すことで車を遠くまで、そして長い時間、押すことができるでしょうか?さあ、考えてみましょう!
![flywheeler-connect](https://assets.education.lego.com/v3/assets/blt293eea581807678a/blt3fa2bb547e81ba9e/5ebab977ca601b54fa803a72/flywheeler-connect.jpg?locale=ja-jp&auto=webp&format=jpeg&width=1800&quality=90&fit=bounds)
2. 組み立てる
(20-25 分)
最初に実験用の走路を作る
走行準備(助走)の区間に、50 センチの印を付けま す。これは走行準備(助走)のゾーンで、スタートラ インの前にあります。それから、2メートルのガムテ ープを床に貼り、10 センチごとに印を付けます。そ れでは、モデルを組み立てましょう!
![flywheeler-test-track](https://assets.education.lego.com/v3/assets/blt293eea581807678a/blt5527cdb0470b109b/5ebab8f7a14ca36cf1532a06/flywheeler-test-track.png?locale=ja-jp&auto=webp&format=jpeg&width=1800&quality=90&fit=bounds)
フライホイーラーを組み立てる
10A の組み立て説明書と、10B の組み立て説明書 (手順1-20)を参考にしてください。
フライホイールを押すと、止まるまでゆっくりと進 みます。 すぐに動きが遅くなってしまう場合には、軸受け をゆるめ、歯車がきちんとかみ合っているか、そ してその他のすべての部品がしっかりとはめ込 まれているか確認してください。
![fly-wheeler-building-instructions-front-page](https://assets.education.lego.com/v3/assets/blt293eea581807678a/blt5915184c48a7840d/5ebab98ea7d2441377f16ddc/fly-wheeler-building-instructions-front-page.jpg?locale=ja-jp&auto=webp&format=jpeg&width=1800&quality=90&fit=bounds)
![flywheeler-hand](https://assets.education.lego.com/v3/assets/blt293eea581807678a/bltd89d86e24525b5aa/5ebab9697d09e53fc83dd16b/flywheeler-hand.png?locale=ja-jp&auto=webp&format=jpeg&width=1800&quality=90&fit=bounds)
3. よく考える
(20-25 分)
公正な実験
公正な実験を行うために、50 センチの助走の後、 スタートラインで手を離して同じスピードで発車さ せましょう。これには少し練習が必要です!したがっ て、より正確な結果を得るために、それぞれのモデ ルで最低3 回は実験してみることをお勧めします。
先生のための豆知識
エネルギー効率を最大限に 高めるためには、密閉した 容器の中にフライホイール を入れ、真空状態で空気抵 抗をなくして走らせます。
![flywheeler-fair-testing](https://assets.education.lego.com/v3/assets/blt293eea581807678a/blt1d4e87a8aa0ed6c0/5ebab942299d9f7aacccaad1/flywheeler-fair-testing.png?locale=ja-jp&auto=webp&format=jpeg&width=1800&quality=90&fit=bounds)
良いフライホイールを作るには?
良いフライホイールなら、全く同じ助走条件でも、 車を遠くまで、そしてより長い時間走らせることが できます。全くフライホイールを使わないで実験し てみましょう!そして、タイヤ付きとタイヤなしで、大 きなハブを使って実験してみましょう。さらに、自分 で好きな組み合わせを考えてみましょう。
重いフライホイールの方が軽いフライホイールよ りも良いのですが、走り出すまで、大きな押す力が 必要となります。
つまり、運動エネルギーの貯蔵量は、重さと走行ス ピードによって変わってくるのです。
どの位遠くまで、そしてどの位長く走れる?
それぞれのフライホイールが、どの位遠くまで走る ことができるか、測定してみましょう。できれば、ど の位長い時間走れるかも測定してみましょう!
組み立て説明書10B、12 ページ、手順22 に従って モデルを組み立ててみましょう。
実験して測定しましょう。
組み立て説明書10B、14 ページ、手順24 に従って モデルを組み立ててみましょう。
実験して測定しましょう。
フライホイーラーは、とてもゆっくり進みます。通 常、フライホイールが大きいほど走行スピードは遅 くなりますが、より長い距離、そしてより長い時間走 ることができます。
先生のための豆知識
8 歯の歯車と24 歯の歯車を 使ってシフトアップする場 合、それぞれ1:3 の割合で 2 段階でシフトアップしま す。すなわち、地上で車輪が 1回転すると、フライホイー ルは9 回転することになり ます。
![flywheeler-wheels](https://assets.education.lego.com/v3/assets/blt293eea581807678a/blt2ce1703bbf2b9cd9/5ebab92d1d6a876d93f3bf81/flywheeler-wheels.png?locale=ja-jp&auto=webp&format=jpeg&width=1800&quality=90&fit=bounds)
4. 続ける
(25-30 分)
シェーキー・ブレーキー
組み立て説明書10B の17ページ、手順3 に従い、 フライホイールを中心からずらして取り付けてみま しょう。
どうなるか予測してから、実験してみましょう。
車はすぐに止まってしまいます!フライホイールが 回転する際には動的にバランスがとれていなけれ ばなりません。そうでないと、いろいろな方向に向 かう大きな力が発生して、車軸にかかる摩擦が増 えてしまいます。
シェーキー・ブレーキーを丘の上から走らせてみま しょう。どうなりましたか?釣り合いの取れたフライ ホイール車も走らせて、比較してみましょう。
シェーキー・ブレーキーはとてもゆっくりと走り、そ のままスピードは加速されません。スピードが少し でも速くなると、動的な不釣合い力が大きく増加し ます。スピードが遅いうちは動的な不釣合い力が 小さいため、車のスピードは遅いままとなります。
先生のための豆知識
現実には、バランスを崩し た超高速のフライホイール 車は爆発してしまいます!
![flywheeler-off-center](https://assets.education.lego.com/v3/assets/blt293eea581807678a/blt630105a8450e2719/5ebab945d58a3b6f3755415d/flywheeler-off-center.png?locale=ja-jp&auto=webp&format=jpeg&width=1800&quality=90&fit=bounds)
ヒル・クライマー
車に登らせるための傾斜路を作りましょう。同じス ピードで走らせた場合、フライホイール車と非フラ イホイール車では走りにどんな違いがあるかを予 測して、実験してみましょう(答は意外かもしれませ ん!)。この実験に関しては、クラスの他のチームと 一緒にやってみてもいいでしょう。
フライホイール車の方が、斜面を上まで進んでい きます。エネルギーがたくさん貯蔵されているから です。
車がうまく乗り越えられるような、いくつにも連なっ た低い丘を作りましょう。靴や物の上に薄めの厚紙 をテープでとめると、うまく作れます。
フライホイーラーは、丘を登るときも降りるときも、 ゆっくりと進みます。フライホイールは「コントロー ラー」のような役割を果たすため、車は一定のスピ ードで丘を乗り越えることができます。
障害物コースに挑戦
床やテーブルの上に大きなレゴブロックの山を作 り、レゴの「山」を乗り越えるには、どの種類のフライ ホイールが必要か確認してみましょう。
障害のあるコースを前進し山を乗り越えるには、大 きなタイヤのついたフライホイーラーが一番適し ています。.*
![flywheel-hill-climber](https://assets.education.lego.com/v3/assets/blt293eea581807678a/blt62f783ea8190568d/5ebab904b500841cdc4f0fb1/flywheel-hill-climber.png?locale=ja-jp&auto=webp&format=jpeg&width=1800&quality=90&fit=bounds)
教師用サポート
以下のコンセプトについて学びます:
科学技術と設計、構造、美術
- メカニズムを利用する – シフトアップ
- 部品の組み立て
科学(理科)
- 距離の測定
- 時間の測定
- 力
- 運動エネルギー
- 摩擦と空気
- 抵抗
- 科学調査
- 9686 レゴ® サイエンス&テクノロジー モーター付基本セット (生徒1人につき1セットをおすすめします)
- 3メートルの平らな床
- ガムテープ
- 1メートルの物差しまたは巻尺
- タイマーまたはストップウォッチ
科学技術と設計、構造、美術:
必要性を見極め、アイデアを出してい く。個人またはチームで作業を進め る。材料や部品、およびモジュール式 組み立てキットを使って、高品質な実 用試作品をデザインして作る。適切な テスト方法を使用して、改良の成果を 調べる。さまざまな身近な製品を組み 立て/分解し、特定した目的を満たすこ とができるかテストする。
- フライホイーラーの スピード(速度)制御 (加速)と安全機構に ついて調べる。
- フライホイーラーへの エネルギー貯蔵につ いて調査する。
- 歯車を使って加速する。
- 車上に貯蔵されたエ ネルギーを使って、で きるだけ遠くまで走る ことのできる車をデザ インして作る。
科学(理科):
基本的な機械要素の性能に関する可 変要素の効果を予測、評価するなどの 科学的調査。 • 慎重な観察、測定、およ び記録。
- 運動/移動エネルギー の貯蔵。
- 摩擦。
- 釣り合いの力または不 釣り合いの力。
解析・分析(数学):
解析・分析など数学的な考え方を活 用、応用する。あらゆる演算方法を使 用した計算。領域、平均、および比率の 概念を使用して計算する。時間、距離、 および(力)重量を、できるだけ正確に 測定する。言葉による反応式を使用す る。一次方程式を使って速度を計算す る。結果からパターンを特定する。デー タを収集して表に表わす。スピーチや 文章、図表を使って、数学的な考え方 を伝える。
- 距離や時間の測定。
- フライホイール車の質 量とスピード(速度)や 走行距離の関連性に ついて説明する。