ジェースンとジェイデン、事故は起きるものだと学ぶ
事故が故意ではないことを理解する
Connect(結びつける)
これからジェースンに起こった事故についてのお話しをすると子どもたちに伝えます。
このレッスン のイラストを子どもたちに見せます。
以下のお話しを声を出して読みます。
また、集団遊びの時間です。マフィン先生はカーペットのところに集合するように子どもたち全員を呼びました。ジェースンは 喜んで 飛んできました。マフィン先生に歌を教わったり、新しいお話しを読んでもらうのが大好きだからです。カレンダーの読み方の練習をすることだってあります!でもジェイデンは、集団遊びを苦痛に思っていました。歌は好きです(決して大きな声で歌わないけれど)。本も大好きです。でもずーっと座っているのが嫌でした。やり過ごすために、ホッチキスやカーペットの上の細々したモノを探したり、徐々に「あぐら」を解きながら、カーペットに寝転がるよ
うにしていました。
今日、ジェイデンはとりわけ気が乗らず、マフィン先生が本を半分しか読んでいないうちに、足を伸ばし始めました。ふいに、ジェイデンの片足がジェースンの小指にぶつかり、ジェースンはマフィン先生の楽しいお話しの世界から現実に引き戻されます。
ジェースンは突然の痛みに悲鳴を上げます。「あー痛い!マフィン先生、ジェイデンに指の骨を折られちゃった!」
ジェースンは座っていたカーペットの場所から急いで先生のところに行こうとしてほかの子どもたちにぶつかりました。マフィン先生は、この騒ぎに驚き、本を床に落としました。ほかの子どもたちは、この一連の流れに あきれ顔 です。
以下のアクティビティを実践してみましょう。
- お友だちといっしょに、ゲームに取り組むように子どもたちに指示します。
- お顔のブロックをペアに配ります。お話しの中に出てきた感情のひとつを象徴するお顔を各ペアが何度か特定できるように考えて配ってください。
- 次のように指示します。「これから、もう 1 度お話しを読みます。手元のお顔のブロックを使って、キャラクターの感情が分かる場面を探しながら聞いてください。その場面が来たら、あなたとお友だちが手元のお顔のブロックをよく確認できるように、お話しを読むのを中断します。手元のブロックがお話しの中のキャラクターの気持ちと同じなら、ブロックを持ち上げてみんなに見えるようにしてください。」
- 両側の表情が見えるように、お顔のブロックをひっくり返して確認するよう、子どもたちに念を押します。
指導のヒント: お話しを 3 回以上読み、子どもたちの理解を助けましょう。
たとえば次の質問をしてみましょう。
- ジェイデンはジェースンを傷つけたかったでしょうか? ジェイデンが足を小指にぶつけたのはわざとですか、偶然ですか?
- 誰かを傷つける行為が事故かわざとか、どうやって区別しますか?
- 事故かわざとかがわかると、傷つけられたときの反応が変わりますか?
- ジェースンの反応はジェイデンにどのように影響しましたか?
- ジェースンの反応は、お話の時間中、マフィン先生とクラスのほかの子どもたちにどのように影響しましたか?
Construct(組み立てる)
お話しの結末でのジェースンとジェイデンの表情を、お友だちといっしょに組み立てるよう、子どもたちに指示します。
Contemplate(よく考える)
ジェイデンがジェースンを傷つける事故を防ぐためにとることができる別の行動を示すシナリオを、自分のモデルを使って演じるように、伝えます(たとえば、円の外に寝転ぶ許可を求めることができた、座ったままでいることができたなど)。子どもたちにお話しをもう 1 度演じてもらいます。
今度は、事故は起こるものだとジェースンが理解したことを示す内容とします。
Continue(さらに続ける)
うっかりお互いを傷つけたり、困らせたりする状況を子どもたちにいくつか考えてもらいます。
以下の例を挙げましょう。
- 列に並ぶ
- おやつのテーブルで席を見つける
- 運動場で遊ぶ
- 自由遊びの時間におもちゃや道具を使う
- 弟や妹といっしょに車に乗る
- 良く見えるように教室の一か所に殺到する
- 集合写真をとってもらう
- 展示会やショッピングで大勢の人をかきわけて移動する
お友だちといっしょに、「起こるべくして起きた事故」の状況を選ぶよう、子どもたちに指示します。
子どもたちに、2 人のキャラクターと、事故にまつわるお話しを演じるのに使えそうないくつかのアイテムを組み立ててもらいます。
**アクティビティのヒント:**課題を簡単にするため、お友だちにマフィン先生を組み立ててもらいます。マフィン先生はキャラクターが問題を解決するのをどのように手助けするかを考えるよう、子どもたちに伝えます(回答例として、休戦タイムを提案する、2 人ともハグする、腹を立てる前に助けを求めることを子どもたちに教えるなどが考えられます)。
子どもたちに自分のシナリオでの問題解決場面を演じてもらいます。
ヒント
以下のスキルを観察すると、子どもたちが社会的、情緒的に発達しているのかどうかを確認することができます。
- 子どもたちは自分の行動が他人にどう影響するかを理解することができる。
- 子どもたちは建設的な方法でトラブルを解決することができる。
教師用サポート
子どもたちは以下のスキルを身に付けます。
- 事故はわざとではないことを理解し始める
- 事故に反応する前に、落ち着く時間をとるべきだと理解し始める
園児 8 人まで
- 子どもたちは自分の行動が他人にどう影響するかを理解することができる。
- 子どもたちは建設的な方法でトラブルを解決することができる。