ジェースン、仲間はずれにされたと感じる
嫉妬に向き合う
Connect(結びつける)
これからジェースンについてのお話しをすると子どもたちに伝えます。
お話しの中で、ジェースンが傷つき、仲間はずれにされたと感じたことを説明しましょう。
このレッスン のイラストを子どもたちに見せます。
以下のお話しを声を出して読みます。
屋外で遊ぶのにぴったりの午後でした。マフィン先生のクラスの子どもたちは運動場に飛び出し、三輪車、砂場、ブランコの方向にそれぞれ走っていきました。2 つのブランコは真っ先にたどり着いたジェイデンとマドックスが占領し、ジェースン、ゾウィ、リディアは、ブランコのそばの地面に座って、彼らが乗り終わるのを待っていました。女の子 3 人で笑いながら、草花を摘んでいるとき、ジェースンはダンゴムシに気づき、手を伸ばしてつかまえました。ほかの 2 人に見せようと、ジェースンが見上げたとき、驚いたことに、ゾウィとリディアはいっしょにブランコに乗っていました。足を曲げて勢いを付け始めているところでした。ジェースンの乗るブランコはありません。
ジェースンは得体の知らない不安にかられました。ゾウィは自分の親友で双子のような存在です。自分でなく、なぜリディアといっしょにブランコに乗っていたのでしょう。リディアとゾウィがブランコを前後に揺らしながら笑っているのを見ているうちに、ジェースンはだんだん腹がたってきました。腕組みしてふくれっ面をしながらブランコから遠ざかり始めました。
ゾウィが呼びかけます。「ねえ、ジェースン、どこいくの?」
ジェースンは思いました。2 人に返事なんかするもんか。もうお友だちじゃない!
たとえば次の質問をしてみましょう。
- ゾウィとリディアはジェースンに意地悪をしましたか?
- ジェースンはどんな気持ちになりましたか?
- この気持ちを表すのはどのお顔のブロックですか?
- ジェースンは自分の気持ちにどのように向き合いますか?
- それで問題が解決しますか? その理由は?
Construct(組み立てる)
お話しの中でジェースンが感じた気持ちを表現するモデルをお友だちといっしょに子どもたちに組み立ててもらいます。
Contemplate(よく考える)
子どもたちにモデルについて話してもらいます。
たとえば次の質問をしてみましょう。
- ジェースンの問題の解決を手助けするために、あなたはどんなことを言いますか?
- リディアとゾウィには何といいますか?
- 2 人か 3 人のお友だちがいっしょに遊んでいて、自分が遊ぶスペースがなかったとしたら、あなたはどうしますか?
- どんなふうに感じるでしょうか?
- どうやってこの問題を解決できるでしょうか?
Continue(さらに続ける)
お友だちといっしょに、あと 2 つキャラクターを組み立てるように、子どもたちに伝えます。
子どもたちに、キャラクターの 1 人が仲間外れにされたと感じているシナリオを演じてもらいます。
キャラクターが仲間はずれにされたと感じている問題を解決する方法を演じるように、子どもたちに伝えます。
自分の感情を表現する適切な方法を学ぶことは、嫉妬を克服するひとつの方法だと説明します。
たとえば次の質問をしてみましょう。
- 嫉妬を感じている子どもたちは、怒ったり、もう友達じゃないと脅す代わりに、どうやってクラスのお友だちとのトラブルを解決できるでしょうか?
- もっとたくさんの人が利用できるように、幼稚園、保育園のどんな場所を変えられるでしょか?
- 変えられない場所では、お友だちは嫉妬を防ぐためにどんなことができるでしょうか(砂時計を使って順番の時間を測るなど)?
ヒント
以下のスキルを観察すると、子どもたちが社会的、情緒的に発達しているのかどうかを確認することができます。
- 子どもたちは他人の感情を理解することができる。
- 子どもたちは建設的な方法でトラブルを解決することができる。
教師用サポート
子どもたちは以下の スキルを身に付けます。
- 仲間はずれにされたという気持ちと向き合う方法を理解し始める
- 嫉妬とがっかりするという感情の認識方法を学び始める
- 嫉妬とがっかりするという感情への適切な対処方法を学び始める
園児 8 人まで
- 子どもたちは他人の感情を理解することができる。
- 子どもたちは建設的な方法でトラブルを解決することができる。