ゾウィ、恥ずかしい思いをする
恥ずかしさに向き合う
Connect(結びつける)
これからゾウィが大変恥ずかしく感じたお話しをすると、子どもたちに伝えます。
恥ずかしいとは、馬鹿なことをしたと他人に思われているとあなたが考えるときに感じる気持ちだと説明します。
このレッスン のイラストを子どもたちに見せます。
以下のお話しを声を出して読みます。
あんなに恥ずかしかった日はありません。ほかの子どもに笑われたことがゾウィの頭から離れませんでした。おかしくなかった。まったくおかしくなんかなかった。もっとひどいのは、マフィン先生の用意した緊急用のお着替えを着なくてはならなかったことです。
お着換えが何を意味するのかみんな知っています。そう、おもらししてしまったということ。ゾウィが幼稚園で過ごす間、何人かの子どもに起こりました。先生はいつもみんなに言い聞かせていました。こんなことは、幼い頃にはよく起こるものなのだと。そんなことはどうでもいいのです。慰めになりません。だって、ゾウィはおもらししたわけじゃないのですから。だけど、緊急用の服を着る羽目に合いました。
何が起きたか説明しましょう。ゾウィと友だちは砂と水のテーブルで遊んでいました。クジラ、サメ、貝、ショベル、など色々なおもちゃがありました。ゾウィ、ジェイデン、ジェースン、マドックスは、クジラをギュッと押して、潮を吹く穴から水が飛び出すのが特に愉快だと思いました。そのうちマドックスはみんなを笑わせようと、クジラを水の中から取り出して、強く押しました。すると、水が勢いよく飛び出て、テーブルとゾウィの服の前の部分にかかりました。ゾウィはとても不快に感じました。
マフィン先生は、水をテーブルから移動させないというルールにマドックスが従わなかったこと、だれもスモックを着ていなかったことを残念がりました。さらに悪いことに、前方に冷たい水の滴が落ちる度に、ゾウィは悲鳴を上げ、ジェースン、ジェイデン、マドックスの笑い声は次第に大きくなり始めました。ゾウィがもう笑っていないことに誰も気づきさえしません。
ゾウィが水をかけられたとき、ゾウィは笑いませんでしたが、ほかの子どもたちは笑いました。この点について子どもたちと話し合いましょう。
恥ずかしい状況を、起こった直後に話すことは難しいと感じる人もいることを説明します。状況を考える時間が必要かもしれません。
たとえば次の質問をしてみましょう。
- 子どもたちが違う反応を示したのはなぜだと思いますか?
- ゾウィはお着換えすることについてなぜ恥ずかしいと思ったのでしょうか?
- ゾウィの友だちだったとしたら、恥ずかしい気持ちを乗り越えるためにどんな手助けができますか?
Construct(組み立てる)
お話しの中でゾウィが感じたように、恥ずかしがっているキャラクターをお友だちといっしょに組み立てるよう、子どもたちに指示します。
Contemplate(よく考える)
自分のキャラクターに名前と声を与えるように生徒に言います。キャラクターを操り人形のように使って、キャラクターが恥ずかしいと感じる理由についてのお話し(第一人称で)をしてもらいます。
Continue(さらに続ける)
子どもたちに誇らしく感じるときのことを考えてもらいます。
恥ずかしいと感じているときには、注目を浴びたくないものだと説明します。一方、何か良いことをすると、誇らしく感じます。並外れたことやとても特別なことをすると、他の人も私たちのことを誇らしく感じます。
子どもたちに、お友だちのためにトロフィーを組み立てて、お友だちのことを誇らしく思う理由を話してもらいましょう。
たとえば次の質問をしてみましょう。
- 誰か(両親、おじいさん・おばあさん、先生など)があなたのことを誇らしく思う状況を思い浮かべることができますか?
- 何か良いことをしたことで、 誰かのことを誇らしく感じたことがありますか?
ヒント
以下のスキルを観察すると、子どもたちが社会的、情緒的に発達しているのかどうかを確認することができます。
- 子どもたちは他人の感情を理解することができる。
- 子どもたちは適切な方法で感情を表現することができる。
教師用サポート
子どもたちは以下のスキルを身に付けます。
- 恥ずかしい気持ちを認識し始める
- 恥ずかしい気持ちの適切な対処方法を学び始める。
園児 8 人まで
- 子どもたちは他人の感情を理解することができる。
- 子どもたちは適切な方法で感情を表現することができる。