アドバンスドライビングベース
効果的なチームワークによって競技用のドライビングベースを組み立てて、発表しましょう。
レッスンプラン
1.準備
- レゴ・®エデュケーションSPIKE™アプリの生徒用教材を読み、学習課題をよく理解しておきましょう。
2.取り組む (10分)
- 次ページ「ディスカッションを活性化させる」セクションの「アイディア」を参考に、生徒の学習への関心を喚起します。
- ビデオを使って取り組む学習課題の説明をします。
3.調べる (30分)
- 生徒にアドバンスドライビングベースを4人1チームで組み立てさせます。
▷ 各チームメンバーは4つの組み立て説明書のうちの1つを、役割をもって組み立てます。
- チームの全員が組み立て終わったら、それぞれが組み立てたものを組み合わせて完成させます。生徒に、ケーブルの接続を確認させましょう。また、ケーブルの管理について考えさせます。
- 生徒にドライビングベースをテストするために、最初のプログラムを実行させましょう。
4.説明 (10分)
- 各構成要素の主要な特徴やそれらを組み合わせたとき、どのように作用するのかについてのディスカッションをさせます。
5.詳しく考える (40分)
- 残りのサンプルプログラムを動かし、アドバンスドライビングベースの動きを確認させます。
- チームに、どのようにドライビングベースを組み立てて、プログラムを作成したのか、順番に発表させましょう。
▷ それぞれの生徒は、自分が何をしたのかを説明する必要があります。
- 忘れずにクリーンアップのための時間をとりましょう。
6.評価する
- それぞれの生徒に身に付いた力を評価して伝えます。
- 評価の際は、下で提示しているルーブリックを参考にしてください
ディスカッションを活性化させる
実際に競技用ロボットのビデオを見て、最適な方法を見出しましょう。以下の質問をすることで、生徒がチームの成功と効果的なロボットの設計に関するディスカッションに取り組めるようにします。
- チームワークとは何ですか?
- なぜ全員がチームに参加しなければならないのでしょうか?
- 良い競技用ロボットの条件はなんでしょう?
また、全員に学習課題を明確に把握させるため、このビデオを生徒に見せましょう。
組み立てのヒント
アドバンスドライビングベース
アドバンスドライビングベースでは以下のものを使用します。
- 2つの前進用Lモーター
- 動力を供給するための2つのMモーター
- 2つのカラーセンサー
各チームがドライビングベースを組み立て終わったら、持ち上げてよく確認させます。
機能について説明させましょう。競技の審判(例えばあなたなど)に短いプレゼンテーションをさせます。次のような質問をすると、スタート時点で躓いている生徒を促すことができます。
- ドライビングベースはどんな感じですか?
- 普通のドライビングベースとは何が違いますか?
- いくつかの部品に分けて組み立てることは、なぜ役に立つと思いますか?
- なぜ外側からタイヤを支えているのでしょうか?
プログラミングのヒント
メインプログラム
差別化
学習に困る生徒が多い場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- 生徒がこのユニットの開始時に既にこのレッスンを完了していることを確認します。
- 生徒に個人ではなくペアを組んで各モジュールの組み立てをさせます。
この学習で物足りない場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- 生徒に左側のタイヤの組み立て説明書のみを与えて、説明書を使わずに右側のタイヤを完成させます。
- 予備のブロックで障害物コースを作製し、倒れないで障害物の周りをドライビングベースが走り回るようなプログラムを生徒に作成させましょう。
学習評価
この学習におけるルーブリックの例
次のルーブリックを参考に、評価規準や判定基準を作成しましょう。
1.可
2.良
3.優
以下の成功基準を使用して、生徒の進度を評価します。
- 生徒は、個人で作業をしてドライビングベースの自分のパーツを組み立てた。
- 生徒はチームの中での作業に積極的に取り組み、チームから一人も取り残されなかった。
- 生徒たちは自分たちのドライビングベースをチームとして発表し、その設計の特徴を明確かつ簡潔に説明できた。
自己評価
それぞれの生徒に、自分の成果に最もよくあてはまるブロックを選ばせます。
- 青 チームの一員としてアドバンスドライビングベースの構築と組み立てに取り組んだ。
- 黄色 チームの一員としてアドバンスドライビングベースの構築と組み立てとテストに取り組んだ。
- 紫色チームのメンバーと、アドバンスドライビングベースを発表し、組み立てのときの自分の仕事について説明できた。
仲間の評価
次の方法で、生徒が他の生徒からフィードバックをもらえるよう促します。
- 上記の色付きブロックのスケールを使用し、1人の生徒にお互いのパフォーマンスを評価させます。
- 次のレッスンで、お互いに建設的なフィードバックをしあい、グループ全体のパフォーマンスを向上させましょう。
国語の発展課題
国語スキルの発達を取り入れるためには以下の内容を行います。
- 生徒に作成したアドバンスドライビングベースについて発表させます。特に強度や使った構成の要素について強調させましょう。
職業適性
このレッスンを楽しむことができた生徒は、以下の進路について興味がある可能性があります。
- 機械技術
- 情報サービス業
- 自動車修理
- 自動車技術
教師用サポート
生徒は以下のことに取り組みます。
- 競技用ドライビングベースを組み立てる。
- ドライビングベースの主要な機能をはっきりとわかりやすく発表する。
レゴ® エデュケーション SPIKE™ プライムセット
レゴ® エデュケーションSPIKE™拡張セット
小学校
- クラブ活動
中学校 - 技術家庭科:D情報の技術 (3)計測・制御のプログラミングによる問題解決、Cエネルギー変換の技術(2)エネルギー変換の技術による問題の解決
高校 - 総合的な探究の時間