品質検査システム
ユーザーガイドのビデオに従って、「品質検査」ロボットの動きを再現しましょう。
レッスンプラン
1.準備
- レゴ・®エデュケーションSPIKE™アプリの生徒用教材を読み、学習課題をよく理解しておきましょう。
- 初めてレゴ・エデュケーションSPIKEプライムセットを使う場合は、アプリの「スタートガイド」を使用しましょう。そうすることで、生徒が教育版® レゴ・エデュケーションSPIKE™プライムに触れる機会を作りましょう。
2.取り組む (5分)
- 次ページ「ディスカッションを活性化させる」セクションの「アイディア」を参考に、生徒の学習への関心を喚起します。
- ビデオを使って取り組む学習課題の説明をします。
3.調べる (20分)
- 「品質検査」ロボットを組み立てます。組み立てには2人1組のペア取り組ませます。
- プログラムを実行してロボットが正しく動作していることを確認させます。
4.説明する (5分)
- ロボットの動作をすべて確認できるまで、生徒にビデオを繰り返し再生するように伝えます。
- 生徒たちに、新しいプログラミングスタックを作成するために疑似コードを使わせます。
5.詳しく考える (15分)
- 生徒たちに2つ目のビデオを見させ、ロボットの動作を確認させます。
- 生徒たちに疑似コードと新しいプログラミングスタックを作成させます。
- 生徒たちに疑似コードの精度とプログラムの関係性について考えさせます。
- 忘れずにクリーンアップのための時間をとりましょう。
6.評価する
- それぞれの生徒に身に付いた力を評価して伝えます。
- 評価の際は、下で提示しているルーブリックを参考にしてください
ディスカッションを活性化させる
次のような質問をすることで、学習課題への関心を喚起するとともに、問題解決の際に抑えるべき条件を意識させましょう。
- 日常生活で問題を解決する際に問題を分解する例を挙げられますか?
- 例えばレシピやビデオゲーム、数学の問題を解くことを例にして、問題の分解について説明できますか?
また、全員に学習課題を明確に把握させるため、このビデオを生徒に見せましょう。
組み立てのヒント
組み立て作業の分担
各ペアの組み立て作業を分担して、全員が積極的に参加できるようにします。
生徒 Aアイディア発見器
生徒Bロボットの頭
モーターを正しく配置する
このレッスンの意図通りにロボットを動作させるために、生徒 にモーターの位置が正しいかどうか確認させます。
カラーセンサーの感度
カラーセンサーは、指を「マゼンダ色」として検出します。 センサーの前にブロックを置く時は、ブロックの後ろに指を置くようにします。
プログラミングのヒント
擬似コード?
疑似コードとは、プログラムを人が読むことができる簡単な言葉に置き換えたものです。
短いフレーズを使って、後でプログラミングするために必要な動きについて説明します。
例えば
- モーターAを30度回す
- モーターAを-60度回す
- モーターAを60度回す
- モーターAを-30度回す
- サウンドを再生する
疑似コードには、フローチャートのグラフを使用することもできます。
メインプログラム
解決方法
他のプログラム
差別化
学習に困る生徒が多い場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- さらに時間をかけて、疑似コードについて説明します。その後、実際に例を用いて練習します。(例 レシピを作る、誰かに命令を与える)
- 生徒にヒントを与えるような疑似コードのアイディアを準備します。
この学習で物足りない場合は、次のように学習方法を工夫してみましょう。
- 生徒が問題の分解の練習に使用できるような、「品質検査」ロボットのビデオを作成します。
▷ または、生徒にお互いにビデオを作成させます。
学習評価
この学習におけるルーブリックの例
次のルーブリックを参考に、評価規準や判定基準を作成しましょう。
1.可
2.良
3.優
以下の成功基準を使用して、生徒の進度を評価します。
- 生徒はプログラミングスタックを作成するために疑似コードを使用できる。
- 生徒は、問題(ロボットの動き)を疑似コードに分解することができる。
- 生徒は自分の疑似コードを使用して、ロボットの動きをプログラムすることができる。
自己評価
それぞれの生徒に、自分の成果に最もよくあてはまるブロックを選ばせます。
- 青ビデオから1つのロボットの動きを再現することができた。
- 黄色ビデオから複数のロボットの動きを再現することができた。
- 紫色ビデオから複数のロボットの動きを再現することができ、全プログラミングスタックを作成するために、疑似コードを作ることができた。
仲間の評価
次の方法で、生徒が他の生徒からフィードバックをもらえるよう促します。
- 上記の色付きブロックのスケールを使用し、1人の生徒にお互いのパフォーマンスを評価させます。
- 次のレッスンで、お互いに建設的なフィードバックをしあい、グループ全体のパフォーマンスを向上させましょう。
国語の発展課題
国語スキルの発達を取り入れるためには以下の内容を行います。
- 生徒に、「品質検査」ロボットの組み立てからプログラムするまでの方法を説明した、2分間のチュートリアルビデオ、またはユーザーガイドブックを作成させます。
注これにより、さらに長いレッスンをすることができます。
職業適性
このレッスンを楽しむことができた生徒は、以下の進路について興味がある可能性があります。
- ゲームプログラミング
- 製造業
- 情報サービス業
教師用サポート
生徒は以下のことに取り組みます。
*複雑な問題をより小さなわかりやすい塊に分ける。
レゴ® エデュケーション SPIKE™ プライムセット
小学校
- 総合的な学習の時間
- 5学年 社会:産業、食糧生産
中学校 - 技術家庭科:D情報の技術(1)生活や社会を支える情報の技術 (3)計測- 制御のプログラミングによる問題解決
高校 - 総合的な探究の時間
- 情報:情報Ⅰ (3) コンピュータとプログラミング