環境を守ろう
レオはSPIKE (スパイク) タウンを大切にしているんだ。キミなら、自分の住んでいる場所の環境をどうやって守るかな?
準備
(注: このレッスンはパートAとパートBに分かれています。どちらのパートも学習指導要領に関連した学習に大切な内容が含まれています。時間が限られている場合、両パートを確認したうえで扱う部分を適宜選んでください。)
このレッスンの学習のポイントは、地域社会で環境を守るためにできる様々な取り組みを調査することを通して得られます。モデルのデザイン/プログラミングは、参考のための例です。この例では、白いプラスチックを見つけたら歓声の音が鳴る地域のリサイクルセンターを作っています。例を参考に、自分たちの調査をもとに地域の取り組みを考え、モデルを設計して組み立てるように児童たちを促してください。
- 予備知識を身につけよう - 環境を守ろう:理科の教科書・教材を使って、情報・図/画像・用語の定義などを予備知識として学びます。
- リサイクル、木を植える活動、太陽光の活用など、児童たちが知っていたり、実際に行っていたりする環境を守る取り組みを挙げてみましょう。このレッスンでの調査を通して、知っていたりやったことがあったりする取り組みについて知識を深めます。
- 重要なキーワード: 環境 (かんきょう)・リサイクル
- モデルの組み立てとプログラミング:ユニットプランの学習前の推奨事項をご確認ください。その他の準備:
- SPIKE アプリの [開始] メニューにある [カラーセンサー] のチュートリアルアクティビティで復習する。
- SPIKE アプリの [ヘルプ]>[ワードブロック] にあるイベントブロックとセンサーブロックのセクションを読み、詳しい使い方や役割を知る。
- 準備するもの:環境省や地域の環境保護団体などを調べて、環境を守る活動について調査するための適切な資料を見つける。レッスンの中で資料の情報をまとめる方法を検討する。必要に応じて、工作用の材料を集める。
パートA (45分)
関心を引きつける
(クラス全員・10分)
ストーリーの主なキャラクターと最初の課題を紹介します: レオはSPIKE (スパイク) タウンを大切にしているんだ。キミなら、自分の住んでいる場所の環境をどうやって守るかな?
考える — このレッスンのトピックについて、(必要に応じてストーリーの絵を見せながら) 教室内で話し合いのきっかけとなる問いかけをします。
- 地球の環境 (土・空気・水・植物) に害をあたえる人間の活動って何だろう?(都市をつくること、道路をほそうすること、木を切ること、工場から出るけむりや水による公害など)
- みんなが住むちいきで行われている、環境を守るための科学的な取り組みをいくつかあげられるかな?(リサイクル、太陽光パネルや風車での発電、木を植える、汚れたけむりや水を処理してから出すなど)
- みんながあげてくれた取り組みか、自分できょうみのある取り組みをひとつ選んで、調べてみよう。モデルを使って、学んだことを発表しよう。(誰がクラスで最も良い調査をしたか確認してください。)
SPIKE ベーシック セットとプログラミング用デバイスを各グループに1セットずつ配ります。
探究する
(少人数グループ・25分)
下のデザイン例を児童に見せて、黄色のプラスチックを見つけて歓声の音を鳴らすようにプログラミングされたリサイクルセンターのモデルであることを説明してもよいでしょう。児童には、自分が調べた地域社会の取り組みを示すモデルを作るように指示してください。
児童のタスク:
- 少なくとも2つの情報源から、自分が住んでいる地域で行われている環境を守るための科学的な取り組みをひとつ選んで調べます。
- 選んだ地域社会の取り組みを示すモデルを組み立ててプログラミングを行います。希望があれば、基本モデルを参考にさせてもよいでしょう。
作ったモデルをプログラミングする方法 (モーターの動かし方、センサーの使い方、ライトや音の使い方など) について、たくさんのアイデアを出して話し合うよう促します。
デザイン例
説明する
(クラス全員・10分)
クラス全員を集めて発表の時間を設けます。
ペアごとにこの時点までにできたモデルを使って、自分たちが選んだ取り組みをどのようにモデル化したのかを説明し、実演するようにします。
モデル作りの進み具合を発表しあい、他の児童の発表からひらめいたアイデアを取り入れるよう促します。
パートBの「説明する」にそのまま進む場合は、児童たちにモデルを分解しないでそのままにしておくよう指示します。モデルを分解した場合は、組み立て直す時間を与えてください。
パートB (45分)
説明する
(クラス全員・10分)
- パートAの説明するからもう一度繰り返し、児童たちに発表や、アイデア出しと話し合いをさらに行って、モデル作りを続けりよう伝えます。
さらに実践する
(クラス全員・30分)
児童のタスク:
- (15分) 地域の取り組みモデルの組み立てとプログラミングを続けます。
- (10分) 完成したモデルを使って、地域の取り組みについて学んだことを発表すます。
(5分) 次のことがらについて、わかったこと・考えたこと・使った技術をお互いに発表しあいます。
- 課題をクリアするのに役立ったこと。
- 調査やモデルのデザインを考える間に学んだこと。
作業した場所と使ったセットを片付ける時間を取ります。
評価する
(クラス全員・5分)
- アイデア出し、組み立て、プログラミングの間に児童たちが考えたことや決めたことを引き出すような問いかけをします。
この学習におけるルーブリックの例
学習の目的を確認します。(_教員用サポート_を参照)
次のポイントについて、児童の学習進度をチェックします。
- 調査するための情報源を2つ以上見つけていますか?
- 調査をもとに、地域単位で環境を守る科学的な取り組みをひとつ説明できていますか?
- 選んだ地域の取り組みモデルを組み立てて、プログラミングできていますか?
自己評価
各自に、自分ができたことのレベルに合うブロックを選んで、成績をつけてもらいます。
- 青色:作り方のせつめいのとおりにプログラミングできると思う。
- 黄色:作り方のせつめいのとおりにプログラミングできる。
- 緑色:作り方のせつめいのとおりにプログラミングできて、クラスメートを手つだうこともできる。
仲間とのふり返り
少人数グループで、いっしょに作業した体験について話し合ってもらいます。
次のような表現を使うように促してください。
- XXさんが…したのはよかったと思う。
- XXさんが…したやり方をもっと教えて欲しいです。
個別対応
課題の難易度を下げる工夫:
- 地域で行われている環境を守る取り組みの数を絞ったリストを用意して、調査の範囲を限定できます。
課題の難易度を上げる工夫:
- ユーザーのインプットに対して何か反応するプログラムを作ることを必須にします。例: リサイクルセンターのモデルの場合、リサイクルできる物が見つかったら音が鳴るようにするなど。すでにモデルが何かに反応するようにできている場合は、もうひとつ反応するものを加えるように促しましょう。
発展課題
- 地域単位で地球の資源と環境を守る科学的な取り組みをもうひとつ調査します。調査の結果は、口頭で手短に発表したり、画用紙等にまとめて発表します。
発展課題を行うと、45分間を超えるレッスンになります。
教師用サポート
児童のタスク:
- 調査するための情報源を2つ以上決める。
- 調査したことをもとにして、地域単位で環境を守る科学的な取り組みを1つ説明する。
- 選んだ地域の取り組みをモデルとして組み立てる。
(2人一組)
- レゴ® エデュケーション SPIKE™ ベーシック 1セット
- レゴ エデュケーション SPIKE アプリをインストールしたデバイス 1つ
- 準備セクションの「準備するもの」参照
- 理科第3-2-(3) 生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度を養う
- 総則第3節-1-(3)-イ 児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動
- 理科第3-2-(3) コンピュータや情報通信ネットワークなどの適切な活用
- 国語第3学年及び第4学年2-A-(1) 話すこと・聞くこと
国語発展課題
- 国語第3学年及び第4学年2-C-(2)-ア 記録や報告などを読み,考えたことを説明したり,意見を述べたりする活動